日綱道路整備株式会社

防錆・防食溶射 Anti-rust & anti-corrosion thermal spraying

常温金属溶射適用範囲

  1. 1. 鋼製部材製造工場内で製作される各種鋼材の防錆防食。

    (鉄骨・鉄筋・鋼板・鋼管等のメンテナンスフリー)

  2. 2. 汚染しやすい環境でも鋼材の防食性や耐久性を維持。

    (塩害地域・産業発展地域等の鋼構造物防食処理)

  3. 3. 頻繁に補修することが困難な鋼材の腐食防止。

    (鉄塔・標識・跨線橋・避難階段等の高所に存在する鋼構造物の防食処理)

  4. 4. 溶融亜鉛めっきが不可能な大型鋼材や薄板鋼材の防錆処理。

常温金属溶射技術特性

1. 溶融亜鉛めっきをはるかに凌ぐ鋼材の防錆・防食性能。

キャス試験を始め、さまざまな試験で実証された、溶融亜鉛めっきをはるかに凌ぐZn/Al常温複合溶射(金属被覆)の防錆・防食性能は、従来の防錆・防食工法(溶融亜鉛めっきや塗装)と比較し、2~3倍の防食性能を持ち合わせ、鋼材の防錆・防食にメンテナンスフリーを可能とする。

常温金属溶射
常温金属溶射の写真

(試験前の状態)⇒(試験後の状態)

溶融亜鉛メッキ
溶融亜鉛メッキの写真

(試験前の状態)⇒(試験後の状態)

【塩水噴霧試験3160時間後】

常温金属溶射
常温金属溶射の写真
溶融亜鉛メッキ
溶融亜鉛メッキの写真

【キャス試験15日間供試後】
※JIS H5802-1988(めっき耐食性試験方法)に準拠

2. 常温金属溶射技術が実現した現場施工。設計・施工の制約解消。

現場施工が対応可能な事より、”鋼材の寸法・質量制限””設計・施工制約”から開放された設計・施工自由度を実現。又、めっきでは不可能な再施工・現場補修へも対応。

3. 粗面化処理の大幅な省力化を実現。常温金属溶射面は優れた塗装適正を発揮。

常温金属溶射独自の粗面形成処理により、粗面化処理工程におけるブラスト処理不要の大幅な省力化を可能とする。又、Zn/Al常温金属溶射面は、亜鉛めっきと異なり、表面に適度な粗度が得られるため、塗装に対しての高付着性を保有し、優れた塗装適正を発揮する。

4. ボルト接合構造への利用。

金属溶射皮膜の硬度と表面粗さを利用した接合構造と接合部位周辺の長期防食性の確保を実現可能とする。

イメージ図:ボルト接合構造への利用

5. LCC(ライフサイクルコスト)の低減を実現します。

LCC(ライフサイクルコスト)とは、建造物や構造物を造る為の初期費用と維持保全していく為のメンテナンス費用を試算シミュレーションしたものである。長期防食性能を有する常温金属溶射工法では、LCCの低減を実現する。

「厳しい環境における各種防食方法ライフサイクルコスト比較(イメージ)」

イメージ図:ライフサイクルコスト比較
  • ●常温金属溶射は、供用90年後に、溶融亜鉛めっきは供用55年後と85年後にそれぞれ、1種ケレン+c-3仕様で塗り替え塗装する。

    (「鋼橋のライフサイクルコスト」(社)日本橋梁建設協会)、「常温金属溶射による鋼橋の補修設計・施工マニュアル(案)」(土木構造物常温溶射研究会)より

  • ●ウレタン仕様は、供用40年後と80年後に1種ケレン+c-1仕様で塗り替え塗装する。

    (「重防食塗料ガイドブック」(社)日本橋塗料工業会)より

  • ●フタル酸仕様は、4年ごとに3種ケレン+a-1仕様で塗り替え塗装する。

    (「重防食塗料ガイドブック」(社)日本橋塗料工業会)より

  • ●ウレタン仕様の初期費用には、初期欠陥の補修費10%が含まれる。

    (「重防食塗料ガイドブック」(社)日本橋塗料工業会)より

注:上記比較表では防錆・防食効果の持続期間によりLCCコスト比較を検討しております。
よって景観保持に必要な再塗装コストは考慮しておりません。